文部科学省は、大学教員や博士課程の学生の研究活動をサポートする「研究支援者」を大学が雇用する際、人件費などを補助することを決めた。 今年度は全国50大学を対象に計2500人分を支給する。大学の研究環境改善や、博士号取得後も定職に就けない「ポストドクター」(ポスドク)と呼ばれる若手研究者らを救済する狙いがある。 研究支援者を対象にした国の補助は初めて。今年度分は政府の追加景気対策の一環として300億円を計上した。人件費は1人当たり400万円程度を想定しているが、大学の裁量による変更は認める。残りは事務費や渉外費などに充ててもらう方針だ。補正予算の成立後、国公私立大学を対象に申請を募り、研究実績や博士課程在籍者数などを審査して選定する。将来的には恒久的制度とすることも検討したい考えだ。 研究支援者は、〈1〉観測機器や実験用設備の保守管理〈2〉研究資金申請や外部評価のためのデータ作成〈3〉海外の