働いている人の中には、「早く定年を迎えて、のんびりと暮らしたい!」と思っている人は多いだろう。確かに、仕事を辞めて何にも誰にも煩わされることなく暮らすのは魅力的。 だが、そのような生活は、必ずしも健康面で良い影響を及ぼすわけではないらしい。というのも、どうしても人との関わりが薄れ、「孤独感」を感じやすい状況になるため。そして、孤独感は、私たちの健康に思わぬ深い影を落とすようなのだ。 ・アメリカの心理学博士が調査 アメリカ・シカゴ大学の心理学博士は、ジョン・ケティオポ氏は、20年にわたって孤独に関する研究をしている、いわば “ぼっち” 研究の権威。そんな彼は、孤独感と健康の関係について、調査していた。 調査は、50歳以上の男女、2000人を対象にした大規模なもので、6年間にわたって行われた。その結果、孤独感は、健康面で意外なほど深刻な影響を与えることが分かったのだ。 ・死亡する可能性が2倍に