無人探査機LCROSSが月面に衝突する様子の想像図=NASA提供 【ワシントン=勝田敏彦】米航空宇宙局(NASA)の無人月探査機L(エル)CROSS(クロス)が米太平洋時間9日午前4時31分(日本時間同日午後8時31分)、氷の存在を調べるため月の南極に近いクレーターに衝突する。残念ながら日本からは見えない時に衝突するが、探査機自身が撮影する衝突の一部始終がインターネットで中継される。珍しい「天体衝突」を、リアルタイムで楽しめそうだ。 LCROSSは、別の無人探査機ルナ・リコネサンス・オービター(LRO)と一緒に、6月18日にフロリダ州から打ち上げられた。 燃料を使い切った2段目ロケットを、南極に近いカベウスと呼ばれるクレーターにまず先に落下させる。あとを追う「観測役」探査機のカメラや分光計で、舞い上がった土砂を観測し、氷が含まれているかどうかを調べる。カベウスは、これまでの月周回探査