首都高速道路の工事現場にレールが 都会の地下深く、小さな機関車らしきものに出会った場所は、東急田園都市線池尻大橋駅近く、深さ50m付近の地下トンネルだった。そこは首都高速道路の中央環状新宿線と建設中の大橋ジャンクションを結ぶ渡り線「大橋シールドトンネル」の掘削工事現場。その工事中のトンネルには、美しい孤を描くレールが敷かれているじゃないか。さらにそこをトロッコ列車が走っているじゃないか! その機関車に近寄ってみると、メーカー名らしい名前が小さく記されていた。「トモエ電機工業株式会社」とある。現場を観察したあと、この会社に問い合わせてみると、意外な事実を知ることに……。 地上とつながる立抗(左部分)から資材を搬入し、トンネル内を横方向へ運搬するためにサーボロコ(6t、12t、15t)が使用される。トロッコ列車はトンネルの表面の一部となる「セグメント」などを運搬するという この池尻大橋駅付近の