列車の行く手を遮る、シカ、シカ、シカの群れ。北海道でエゾシカと列車が接触するなどのトラブルが急増している。JR北海道はあの手この手で対策を打ち出すが効果は出ず、シカによる列車の遅れや運休がなかったのは昨年1年間でわずか5日のみ。同社は「JRだけで対処できる限度を超えている」と頭を抱えている。 「きゃ~、ぶつかる!」。4月中旬、JR根室線の釧路発根室行き普通列車。車両の先頭に集まったツアー観光客が、悲鳴交じりの声をあげた。数メートル先には1頭のエゾシカ。間一髪で線路脇に逃れた。添乗員の男性は「行程にローカル線の乗車体験も入れている。線路にシカがいるなんて、北海道ならではですから」と笑った。 釧路から根室まで約135キロ。道中では線路やその脇にエゾシカが次々と現れる。運転士はそのたびに警笛を鳴らす。見通しの悪い場所は減速しながら進む。
20両貨物 渡り通路ふさぎ乗客列車に乗れず JR北海道・江差線釜谷駅 (11/09 07:00) 【木古内】8日朝、渡島管内木古内町釜谷のJR江差線釜谷駅で、1番ホームに停車中の東京方面行き20両編成の貨物列車が、長編成のため線路を横切る向かい側の2番ホームへの渡り通路をふさぎ、この間に到着した木古内発函館行き普通列車(3両編成)に乗客3人が乗れなくなるトラブルがあった。 JR北海道函館支社によると、本州の強風の影響で貨物列車のダイヤが乱れ、釜谷駅での停車時間を通常より長く取ったことが原因。同支社は「江差線の列車運行を制御する函館指令センターが、通路をふさいでいることを失念し、適切な指示を出していなかった」とミスを認めている。 釜谷駅は無人駅。普通列車の運転士は通路がふさがっていることに気付いたが、青信号になったため定刻通り同駅を発車した。<北海道新聞11月9日朝刊掲載> 前の記事 次の記
車両整備「JR東に協力要請を」 国交相、JR北海道に異例の指示 (07/23 15:30) 太田昭宏国土交通相は23日午前の閣議後の記者会見で、出火事故が相次いでいるJR北海道に対し、車両整備体制の再構築に向けて、JR東日本に技術的な協力を要請するよう指示したことを明らかにした。 国交相が鉄道事業者に対して他社に技術協力を求めるよう要請するのは異例だ。 JR北海道は国交省に19日提出した当面の再発防止策の中で、同社の車両整備体制に不備があったことを認めていた。太田氏は安全確保に向けたJR北海道の努力を求める一方、「ほかの鉄道事業者の知見を生かすことも必要」として、JR東日本の協力を得て、整備体制を早期に構築するよう求めた。 JR北海道は「JR東日本と速やかに協議していく」としている。<北海道新聞7月23日夕刊掲載> 前の記事 次の記事
2015年度末の北海道新幹線新青森~新函館(仮称)間の開業(予定)に向け、電化によって新函館(仮称)駅と函館駅の間を移動する新幹線利用者の利便性や快適性の向上を図る。3月に着工し、2015年の新幹線開業前に工事を完了する。総工費は約18億円。なお、函館本線函館~五稜郭間はすでに電化されている。 北海道新幹線開業時に設けられる新函館(仮称)駅は、現在の函館駅から営業キロで17.9km離れており、函館駅まで行くためには在来線に乗り換える必要がある。このためJR北海道では、新函館(仮称)駅となる現在の渡島大野駅に、新たに在来線駅舎を建設し、新幹線第1ホームと在来線第1ホームを同一平面で乗継ぎができるように整備する計画だ。函館と札幌・苫小牧・室蘭方面を結ぶ特急「スーパー北斗」「北斗」を停車させ、道央方面への乗継ぎができるようにする。新函館(仮称)駅~函館駅間のアクセスについては、「利便性の高いアク
JR北海道の「赤電車」引退へ 老朽化で新型車に代替 (11/22 17:00) 半世紀近く「赤電車」として道民に親しまれてきた711系。観光キャンペーンの一環で、2本(6両)だけデビュー当時のデザインに戻されている JR北海道は、1968年に道内初の国鉄電車としてデビューし、車体が赤いことから長年「赤電車」として道民に親しまれてきた711系電車を、2014年度末で引退させる方針を決めた。老朽化により、新型車に代替する。 赤電車は68年8月、函館線(小樽―滝川)電化に合わせて導入。電化区間の拡大とともに、千歳線や室蘭線へも進出した。小樽―旭川間の急行「かむい」や札幌―旭川間ノンストップ急行「さちかぜ」にも使われ、ピーク時の85年前後は3両編成で38本が活躍した。<北海道新聞11月22日夕刊掲載> < 前の記事 | 次の記事 >
2012(平成24)年10月27日(土)にJR北海道ではダイヤ改正を実施し,その一部として札幌—室蘭間で運転していた711系電車列車を気動車列車へ置き換え,苫小牧—室蘭間の普通列車はすべて気動車によるワンマン運転となります. 定期運用最終日の10月26日(金)には,手稲発東室蘭行普通列車2726Mに旧塗装のS-114編成が充当され有終の美を飾りました.
JR北海道はこのほど、今年6~7月に実施していた「学園都市線フォトコンテスト」の受賞作品24点を発表した。 このコンテストは学園都市線(札沼線)札幌~北海道医療大学間が6月1日に電化開業したのを記念して開催されたもので、「学園都市線って、いいね。」と感じる光景をテーマに作品を募集。列車の走る光景や沿線の風景などを収めた写真751作品が寄せられた。 大賞は、幼いきょうだいがロングシートに後ろ向きに膝をつき、わずかに開いた車窓に顔を付けるようにして外の景色を眺めている光景をとらえた「風を感じて」。この他に優秀賞3作品、佳作20作品が審査によって選ばれた。受賞作品は「学園都市線フォトコンテスト」特設ページにて公開されている。
JR北海道は3日、2014年初頭をもって江差線木古内~江差間を廃止したい旨、沿線自治体に説明したことを発表した。 江差線(五稜郭~江差間)は2015年度に予定される北海道新幹線新青森~新函館間の開業と同時に、五稜郭~木古内間がJR北海道から経営分離され、第3セクター化されることになっている。残る木古内~江差間は同社にとって飛び地の路線となることから、この区間への対応が喫緊の課題となっていた。 木古内~江差間では、JR北海道の発足当初より1日6往復12本の列車の運行を維持してきたが、過疎化や自家用車利用の増加、さらに高校の閉校や道立病院の移転などの要因で利用者の減少が続いていた。交通機関の1日1km当たりの平均輸送量を示す輸送密度は、1987年度の253人から昨年度は41人へと減少。同社の営業線区の中で最も利用が少ない線区となっていた。収支状況も厳しく、1,600万円の営業収入(2010年度
JR北海道は10月27日、ダイヤ改正を実施する。札沼線(学園都市線)では新型通勤電車の追加投入が進み、北海道医療大学駅まですべて電車での運転に。一方、室蘭本線・千歳線の711系電車は気動車列車への置換えが進められる。 学園都市線は今年6月1日、北海道医療大学駅までの電化が完成し、新型通勤電車733系・735系が24両投入された。10月に行われるダイヤ改正で、新型通勤電車18両が追加投入され、札幌~北海道医療大学間の列車はすべて電車で運転される。また、学園都市線を含む札幌圏全体で、電車5車種(711系、721系、731系、733系、735系)による共通運用が実現する。 学園都市線では列車10本が増発され、運行本数は計110本に。運転区間が延長される列車も17本あり、あいの里公園~北海道医療大学間での利用チャンスが拡大する。 朝夕の混雑列車にはロングシート車両を優先的に使用し、混雑緩和を図る。
■道と3市町 負担割合を合意 北海道新幹線函館開業に伴い、JR北海道が並行して走る江差線五稜郭―木古内間(37・8キロ)を経営分離する問題で、道と沿線3市町は23日、同区間の旅客鉄道を第三セクター方式で残すと正式合意した。これで、2015年度に新幹線新青森―新函館(仮称)間が開業する時の、道南地域の鉄道の構図が固まった。 この日、函館市内で道と3市町による協議会が開かれ、第三セクターの運営費の負担割合を道80%、北斗市11・2%、函館市と木古内町が4・4%ずつ、とする道の案で合意した。 道の試算では、三セク鉄道の公共負担総額は30年間で約51・6億円。開業当初から赤字経営を見込み、人口減などで年が経つにつれて経営が悪化すると予想している。このため三セク鉄道開業後、5年ごとをめどに利用状況や収支の動向を検証し、事業形態の見直しを含めて再検討することでも合意した。 道と3市町は同日、協
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