JR東日本、JR東海、JR西日本の09年3月期連結決算が28日出そろい、3社そろって営業減益になった。下期からの景気低迷で鉄道収入が減り、上期の原油高騰がコストを押し上げた。 3社の鉄道事業は、定期券や大都市近郊路線は堅調だったが、景気に左右されやすい新幹線や在来線特急は観光客の減少や出張の手控えから昨秋以降、不振に陥った。各社は、こうした傾向は10年3月期も続くとみており、営業利益を前期比で、東日本は18%減、東海は33%減、西日本は35%減と見込んでいる。
JR東日本の「はやて」=青森県のJR八戸駅JR東海の「N700系」=同社提供 JR東日本とJR東海は27日、新幹線技術の輸出を目指し、海外市場に対応する専門部署を設ける、とそれぞれ発表した。米国やブラジルなど海外で相次ぐ高速鉄道計画の受注を目指す。海外では欧州勢と競合してきたが、今後は日本勢同士も争う構えだ。 JR東日本の専門部署は技術者ら4人で発足。在来線も含む鉄道技術の輸出に注力する方針を昨春に示しており、その実現を担う。一方のJR東海は10人で結成。松本正之社長は27日の記者会見で「東海道新幹線で培った技術を活用する」と発言。東日本との関係も「それぞれやっていく」と、競い合う方針だ。 JR東日本が運行する東北新幹線は、路線途中での連結・分離や多様な車両で需要の変化にきめ細かく対応できる。JR東海の東海道新幹線は、同一編成の列車を短い間隔で運転することで大量輸送を実現させている。
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