あかつき内部の配管図。高圧ガス(ヘリウムガス)は燃料タンクと酸化剤タンクに送られる。酸化剤タンクには圧力低下はみられず、燃料タンクのみ異常が起きた 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月10日、探査機「あかつき」の金星軌道投入時、燃料タンクの圧力が想定より低下していたと発表した。燃料を押し出すガス配管の目詰まりなどの理由が考えられるが、「先入観を排除してあらゆる可能性を探る」と中村正人プロジェクトマネージャは話す。 あかつきは軌道制御エンジン噴射時、高圧ガスを燃料タンクに送って燃料を押し出し、エンジンに燃料を送り込む仕組み。燃料タンクの圧力は、燃料送出時に一時的に低下するものの、調圧機能が働いて一定レベルをキープするはずだった。 だが燃料タンクの圧力はエンジン噴射直後から低下し続け、燃料不足が起きていたことが分かった。原因としては、ガスを送る配管内のフィルターなどに目詰まりが起きた可能性
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