災害派遣における被災者への入浴支援として、陸自の「野外入浴セット」はしばしば報道などで目にしますが、断水地域で水はどう確保するのでしょうか。入浴支援の舞台裏をのぞくと、自衛隊にしかできないサービスなことがよくわかります。 被災者の心も洗う入浴支援、その舞台裏 2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震では、震源地に近い厚真町周辺にて大規模な断水が発生、それによって多くの住民が普段の生活を送ることができなくなり、自治体や自衛隊などによる生活支援が実施されました。こういった光景は、過去の災害現場では幾度となく発生していることで、断水による生活環境の変化は、被災者たちにとって大きなダメージとなります。 拡大画像 2018年9月に発生した北海道胆振東部地震で厚真町に展開した千歳第7師団の「すずらんの湯」(矢作真弓撮影)。 一般的に入浴とは、人々が健康な生活を送る上で欠かせないことです。断水やガ
