取り付けるだけでスマートフォンが本格的な顕微鏡に変身――。通信機器などを開発するベンチャー企業「ハタプロ」(東京)がそんな機器を売り出した。見たいものに透明なシールを押しつけて採集し、本体にセット。一般的な顕微鏡と同程度の数百倍に拡大でき、写真や動画も簡単に撮れる。 モバイル顕微鏡「ミュー・ハンディー」は、ハタプロと台湾のベンチャー企業が共同開発し、7月に日本で発売した。本体は直径約5センチ、厚さ約1・5センチの薄い円筒形で、スマホのカメラを覆うように取り付けて使う。スマホのピント合わせ機能を使うため、くっきりと画像が映る。 取り付けはねじ式で、ほとんどのスマホに使える。税込み1万800円で、朝日新聞のクラウドファンディングサイト「A―port(エーポート)」で注文できる。注文後数日~10日ほどで手元に届くという。(上栗崇)