◇これでいいのか「旧宮家養子案」―第40弾―女性天皇推しだった『産経新聞』の変節 今ではほとんど忘れられているが、保守派を自任し、旧宮家養子案を推す『産経新聞』はかつて女性天皇を容認していた。女性天皇「推し」の立場を取っていたのである。その『産経』がなぜ、極端な男系派に変節したのだろうか。(一部敬称略) 雅子さまの「懐妊の可能性」が発表されたのは2001(平成13)年4月16日である。その後、母体が安定した5月15日に正式に懐妊が発表された。この1カ月の間、政変があった。4月26日に首相の森喜朗が退陣し、人気の高い小泉純一郎政権が誕生した。自民党幹事長に抜擢(ばってき)されたのは小泉の盟友、山崎拓である。 山崎はこの年の4月1日、『憲法改正―道義国家をめざして』(生産性出版)を出版し、女性天皇容認の立場を表明していた。幹事長就任後の4月29日も、テレビ朝日番組で、皇室典範見直しを小泉に進言
