米フロリダ州のケネディ宇宙センターで2019年2月、国際宇宙ステーションで植物の栽培実験をするための試験をする研究者=NASA提供 地球から400キロ離れた国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士には、地球から宇宙食などを定期的に届けることができるが、いったん火星に向けて飛び立つと、補給することが極めて難しくなる。 前もって無人機で火星の地表に食料を届けておく方法も考えられるが、限られた物資をフル活用し、エネルギー消費を抑え、持続可能性を実現する新たな方法が求められている。 国際宇宙ステーションで2020年4月、食事のパケットを持つNASAの宇宙飛行士=NASA提供 そこで、NASAとカナダ宇宙庁(CSA)は昨年、「Deep Space Food Challenge(ディープ・スペース・フード・チャレンジ)」という研究開発コンペを実施した。 宇宙飛行士4人の3年間分の食料を確保す