デジタル世代のレビュー&ニュース&カルチャーマガジン1970年11月25日、作家・三島由紀夫は4人の同志とともに市ヶ谷の陸上自衛隊駐屯地を訪れ、東部方面総監を監禁、自衛隊のクーデターを呼びかける演説を行ったのち、壮絶な割腹自殺を遂げた。当時の世相に大きな衝撃を与えた「三島事件」である。 さて、時は流れて現代。ミニブログ「twitter」でとあるハッシュタグが一時的に流行する。「文豪の逸話下さい下さい是非下さい」。漱石、鴎外、芥川、太宰……多くの文豪の知られざる一面に触れ、ちょっとした感銘を受けた人もいるかも知れない。 そんなほのぼのとしたTLの中に、不穏なツイートが混じっていた。 「太宰治は妻がいるのにも関わらず浮気相手と心中した。これを三島由紀夫は情けないとdisっていた(批判していた)が、一方の三島の遺体からは直腸に男性五人分の精液が発見された。どっちもどっちだ」 このツイート、その
東京の某所のカフェで、仕事をしていた。たくさんやらなくてはならないことがあって、ちょっとあせっていた。 ふと顔を上げると、ヨーロッパから来たらしい青年が、前のテーブルに座っていた。バックパックを背負い、真剣な顔をして本を読んでいる。その本が、Roger PenroseのEmperor's New Mindだったので、思わずはっとした。 ちょっと背伸びをするふりをして、テーブルを立って、滅多にそんなことはしないのだけれども、声をかけてみた。 「こんにちは、失礼ですが。ペンローズを読んでいるんですね?」 「ああ、はい。」 「学生さんですか?」 「いや、そうではありません?」 「旅行中?」 「はい。去年、大学を卒業ました。」 「どこの大学を出たのですか?」 「ケンブリッジ大学です。」 「ああ、ぼくもケンブリッジに留学していました! 何を専攻していたんですか?」 「物理学です。」 「じゃあ、ぼくと
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