なぜ多くの知識人は「新しい生活様式」に飛びついたのか…東浩紀が「ChatGPT騒動も同じ」と断じるワケ 「傍観するだけの観光客」でいる意味 AIは人間に近づけようとするほど厄介になっていく あとぼくは、いま問題になっているAIのハルシネーション(幻覚、もっともらしいウソ)は原理的に改善されないと思っています。なぜかといえば、そもそも人間がもっともらしいウソをつくからです。AIを人間に近づけるというのは、そういう人間の厄介さも近づくということです。 AIを人間に近づけようとすればするほど人間の抱える厄介さに直面するということは、もっと強調されてよいと思います。人間を相手にする仕事は厄介なものです。怒るし、嘘をつくし、問い詰めたらキレるしで面倒くさい。そんな“うざい”人間から解放されるためにAIを開発しているのに、人間に近づけるのはその意味ではパラドックスです。 いいかえれば、これから問われる
