シンガポールに移住して3年。同国と日本を行ったり来たりしているファイナンシャルプランナーの私の目から見て、日常生活における日本との大きな違いの一つが、キャッシュレス化です。たとえばシンガポールではこんな光景が当たり前になっています。 「今日、お財布忘れちゃって。銀行の送金サービス、使ってる?」 「携帯の番号で送金できるやつだよね。スマホで今、あなたの番号を登録したから使えるよ」 「ありがとう。じゃあ今から送金するね。このあいだフリマアプリで落札したんだけど、これで決済できた。ホント、便利だよね」 もちろん、飲み会で「割り勘」をするときも、銀行の送金サービスで瞬時におカネの受け渡しができます。シンガポールでは携帯の番号から瞬時に資金移動ができるサービスを大手銀行が提供しているので、口座さえあれば登録もスムーズですし、集金したおカネはそのまま残高に反映されるのです。 日本の「送金アプリ」は、か
