前回は、採用担当者による「今どきの学生」への評価を紹介した。「名ばかり大学生」「何となく大学生」は確かに増大している。伝統的に日本企業は「文系の場合、大学での専攻は気にしない。わが社に合う人材なら入社後に育てる」という人材観を持っていた。 しかし、最近はそうも言っていられなくなった。2011年度採用活動では、学生は集まったが、食指が動く学生の比率が低い。採用しても扱いが難しく、なかなか育たないまま辞めてしまう。 そこで注目されているのが、大学でのキャリア教育(キャリアガイダンス)だ。社会人として働くための「読み書きそろばん」能力に加え、働くということの意味、コミュニケーション力、思考力、理解力などの基本能力を大学が学生に教え、学ばせようというものだ。 さて、この大学のキャリア教育を人事はどのように評価しているのだろうか? ●2011年度から職業指導教育と就職者数などの情報公開が義務化。厳し