国内最大の古墳で、宮内庁が仁徳天皇陵として管理する大山古墳(堺市)の墳丘の全長が、5世紀の築造当初、少なくとも現在より約40メートルも長い525メートルはあったことが12日、同庁への取材で分かった。宮内庁書陵部が水に覆われた周濠部分の地形を初めて測量し、判明した。 486メートルとしている現在の全長は、大正時代の測量に基づく。約1600年の月日で堆積したヘドロの下には、さらに墳丘が広がっている可能性もある。周濠の水は築造当時はなかったか、水位が低かったとみられており、古代の人々が目にした本来の陵の威容は、世界文化遺産を目指す現在以上だったことになる。(共同)