日本企業、緊急事態宣言 新型コロナウイルスの「終息時期」が、先進国で一番遅れるのは日本ではないか──。そうした見立てが産業界で大勢を占めるようになっている。当初は、外需の減退やサプライチェーンの寸断による企業業績の悪化が懸念されていたが、コロナの感染拡大は母国マーケットである日本の経済活動の「停止」をもたらしている。危機のレベルはリーマンショック時を超えるとも言われるコロナ・クライシス。ダイヤモンド編集部の総力を挙げて、日本企業が直面する緊急事態の現場を取材する。 バックナンバー一覧 政府要人だけに伝えられた航空業界の「2.5兆円の支援パッケージ」。巨額の要望は業界が未曾有の危機にあることを物語っていた。特集『日本企業 緊急事態宣言』の#8では、ANAと日本航空(JAL)の資金繰りに迫るとともに、かつて浮上した「ANA・JAL統合案」の温度感を伝える。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧