木星は太陽のまわりを約12年で1周します。地球はずっと内側を回っているので、私たちから見ても木星は12年かけて星々の中を1周しているように見えます。目安としては「黄道十二星座の中を毎年1つずつ移動している」と考えるとよいでしょう。 2007年の木星は夏の「さそり座」、2008年は東どなりの「いて座」にありました。そして今年2009年の木星は、夏から秋にかけての星座「やぎ座」にあります。黄色くてとても明るいので街明かりの中でも簡単に見つかることでしょう。木星が真南の空に昇る時刻(南中時刻)を挟む約5時間のうちは、高度が30度を超えているので観測に向いています。南中時刻は7月15日午前2時ごろ、8月1日午前1時ごろ、8月15日午前0時ごろ、9月1日午後11時ごろ、9月15日午後10時ごろとなります(地域によって多少前後します)。 ところで、1年ごとに見ると木星は西から東へ移動していますが、短い