リジ・イヤス(ゲエズ語:ኢያሱ Lij Iyasu , 1895年2月4日 - 1935年11月25日)は、エチオピア帝国の皇帝(在位:1913年 - 1916年)。皇帝としての名はイヤス5世だが、後述の経緯で正式な戴冠をしていないため、王族の称号である「リジ」を付けて、リジ・イヤスと呼ばれる[脚注 1]。 「イヤス」はゲエズ語・アムハラ語で「旧約聖書」に登場するイスラエル人の長ヨシュアのことである[脚注 2]。 イスラム教徒のターバンを巻いたリジ・イヤス(中央で座っている人物)と、オガデン知事アブドゥラヒ・サディク(英語版)(右端の人物)。実際にイヤスがイスラームに改宗したかは定かではないが、このような行動が重なり、周囲はイヤスの改宗を疑うようになった。 エチオピア北部ウォロの有力諸侯であったミカエル(英語版)と、メネリク2世の娘であるショアレッガの子として生まれる。祖父メネリク2世には