東京・池袋の大型書店リブロが、2015年7月20日をもって閉店する。入居する西武百貨店との出店契約が満了するためだ。個性的な売場で時代をリードした書店だけに、営業終了を惜しむ声が上がっている。 池袋本店は2009年10月に大幅リニューアルした。カラーによるゾーニングは「分かりやすい」と利用者に好評で、改装前と比べて客足は明らかに増えていた。その6年後に閉店するとは誰も想像できなかっただろう。 リブロ池袋本店(編集部撮影) 80年代の日本で最も輝いていた書店 リブロが誕生したのは1975年のこと。増床したばかりの西武池袋本店11階で営業を開始する。まだ「西武ブックセンター」という名前だった。 最初の売場面積は300坪。ニューアカデニズムや精神世界など個性的な品揃えは、12階の西武美術館とともに「文化の西武」のイメージを高める。 1979年には500坪の大増床に踏み切り、地域一番店に成長する。