タイでは、これまで農村部だけで食べられてきた昆虫を、さまざまな料理に利用し、普及させようという取り組みが始まっており、将来予測される食料危機を救う鍵として注目されています。 タイの農村部では古くからコオロギなどが食材として利用されてきましたが、最近は、首都バンコクでも虫を使った料理を出すレストランが増えています。 人気のメニューは、からりと揚げたフライなどで、高タンパクでビタミンなども豊富に含むことから、虫を食べる習慣がなかった人たちにも広がり始めています。 需要の高まりを背景に、食用の昆虫を飼育する農家も増え、タイ東北部では現在、2万の農家が年間7500トンのコオロギを生産しています。 価格は5キロ当たりおよそ2000円と、豚肉や鶏肉とほぼ同じで、農家の安定した収入源となっています。 一方、将来、地球規模で予測される食料不足を解決するために、「昆虫食」を普及させようという取り組みも始まっ
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