森林・木材研究のノーベル賞とも呼ばれる「マルクス・ヴァレンベリ賞」の授賞式が28日、スウェーデンで行われ、日本人の研究者3人が、木材などから作られ鉄のおよそ5倍の強度を持つ次世代素材の研究で受賞しました。 この賞の授賞式が28日、スウェーデンの首都ストックホルムで行われ、東京大学大学院農学生命科学研究科の磯貝明教授と齋藤継之准教授、フランス国立科学研究センター植物高分子研究所の西山義春1級研究員の3人が、アジアで初めて受賞しました。 3人は木材や稲わらなどの繊維から作る、鉄のおよそ5倍の強度で重さが5分の1程度の次世代素材「セルロースナノファイバー」の効率的な生成方法を開発したことが評価されました。 この素材を自動車の部品や住宅の建材などに活用できれば、製造時に温室効果ガスを排出する金属の使用を減らせるほか、自動車を軽量化して燃費を改善できるとして、環境省が実証事業に乗り出すなど注目されて