今年も細々と読んだ本の感想などを書き連ねてきましたが、今年最後は『ライファーズ 罪に向きあう』という本について書きたいと思います。個人的にはこの一年で最も感銘を受けたのがこの本でした。 ライファーズ 罪に向きあうposted with AZlink at 2012.12.22坂上 香 みすず書房 売り上げランキング: 29595 Amazon.co.jp で詳細を見る タイトルにある「ライファーズ」というのは耳慣れない言葉だと思いますが、日本語では終身刑もしくは無期刑受刑者に相当する。殺人など凶悪な犯罪を犯して服役している人々である。本書はアメリカの刑務所で服役しているライファーズが、自分のこれまでの人生、犯した罪に徹底的に向き合い、人間性を回復し「生まれ変わる」姿を追ったドキュメントである。 著者は映像作家の坂上香さん。坂上さんは、「アミティ」という団体の活動を通じて「罪と向き合う人」を
