海外有力ベンダーのクラウドへの動き 「クラウド技術解説」と題した本連載1回目では、国内におけるクラウドの最新動向について解説していく。 多くの企業がITコスト削減を迫られている一方で、ビジネス効率化にはシステムが不可欠である。現在、ITリソースの効率的な活用やTCO(総保有コスト)の削減などの観点からクラウドコンピューティングが注目を集める。 メインフレームによる集中管理から、クライアント/サーバーによる分散処理、そしてWeb技術による連携処理といった企業システムの一連の流れの中で、また1つ大きなうねりが起きようとしている。必要な時に必要な分だけITリソースを利用できるクラウドコンピューティングだ。 クラウド市場をけん引してきた1社が米アマゾン・ドットコムである。同社は2006年8月、サーバーのプロセサやメモリーといった仮想マシンを貸し出す「Amazon EC2」を提供開始。1カ月単位で必