2020年から農業IoTに従事しています。農業には夢があると思い続けて、今に至ります。実はスーパーコンピュータを使った経験があります。 はじめに 近年、お米のイネの高温障害に着目されつつあるものの、原因がまだ解明されていないことが多くあります。 高温障害によるイネへの影響は2種類あり、一つが収量の減少(不稔米・胴割米)、そして二つ目が品質の低下(白未熟粒)です。 章末では、IIJのスマート農業技術を活用した高温障害対策を紹介していきます。 高温障害による影響 イネは気温が35度をこえると生育が急激に低下することが室内実験で知られています。この温度帯が高温障害の基準となります。 また、イネがどこで温度を感じるかは成長期によって異なり、栄養成長期は根元付近、生殖成長期(※1)は幼穂・穂の部分となります。 この、”イネがどこで温度を感じるか”は、高温障害を考えるうえで、重要ポイントとなってきます