岸博幸さんがエイベックスの特別顧問だということを考えると、経産省のOBであるにもかかわらず、岸さんが文化庁のOBのような発言をしていた理由も納得がいきます。 法律の内容として、デジタルコンテンツに関する著作権の登録制度を設立すべきといった主張がすでに出ているようだが、もし、一部報道にあったように、デジタル流通のためにコンテンツを創作するアーティストの著作権や著作隣接権を制限するような内容となった場合、この法律は必ずや権利者の感情を逆撫でし、デジタル流通の優遇が結果的にコンテンツ制作に悪影響を及ぼすことになるであろう。 コンテンツのバリューチェーンは、簡単に言えば“制作—流通(アナログ—デジタル)”である。その一部分であるデジタル流通の振興に目が行き過ぎて、肝心の制作のインセンティブが低下したら元も子もないのではないか。 しかし、現在の日本の音楽業界の実務では、コンテンツを創作するアーティス
先日提出されたFAIR USE法案、大方の予想通り、RIAAが噛み付いてきたよ、というお話。彼らの言い分では、私たち消費者の利益は、DMCAによってこそ支えられているものであり、DMCAがなくなれば私たちは不利益を被るのだそうで。マッチポンプの典型的な例といった感じ。 原典:Slyck.com 原題:RIAA Says No Way to Fair Use Reform 著者:Thomas Mennecke 日付:March 1, 2007 URL:http://www.slyck.com/story1426.html RIAA(Recording Industry Association of America)は、再び活発な活動を開始した。水曜、RIAAは、疑いのかけられた大学キャンパスと全国的なファイル共有ユーザに対しての新たな反海賊行為改善策を発表した。そしてその活動を持続したまま、
YouTubeの急激な台頭をきっかけに、ネット界隈では著作権論争が喧しい。 確かに、今の法解釈に照らせばYouTubeは限りなく黒に近いと言えるかもしれない。というか、権利者が本腰を入れて法的措置を取ればYouTubeに殆ど勝ち目は無いだろう。 しかし、実際問題としてまだそうなっていない。最終的な「黒」判定はまだ出ていない。 日本にレンタルレコード業が台頭した時、まだ著作権法に「貸与権」は無かった。極めて違法性の高いビジネスだった。それが今では細かな問題はあるにせよ、ビデオを含めたレンタル業は完全に社会に根付いた。 コンセンサスさえ取れれば法は後からついてくる。どういう意志を持つかが重要なのだ。YesかNoか。是か非か。 Napsterは違法だから潰れたのではない。単純に言えば、RIAAに「No」を突きつけられたから消滅した。もし、Napsterが提示した和解案にRIAAが「Yes」と言え
はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28
YOUTUBEは白く塗れない。少なくとも現状の儘では。 Web, 著作権 私はYOUTUBEという存在が、映像コンテンツおよび著作権のあり方を考え直す良いきっかけとなって欲しいと考えている。 しかしながら同時に著作権が現状の儘でもYOUTUBEの本来的な良さは失われないのではないか、つまり「YOUTUBEを白く塗る」事は出来るのではないか、とも考える。 YOUTUBEを「白く塗る」為に著作権を変える必要は無い。 YouTubeを批判する方々はこの事実をどう受け止めてるのだろう?YouTubeが起爆剤となって、著作権の考え方が大きく変わるのを期待するのはそんなに愚かな事ではないはずだ。 音極道茶室: YouTubeを白く塗れ!常識が変われば景色も変わる 確かに説得力のある文章だ、と思った。 しかし本当に著作権法を変えなければ、YOUTUBEを「白く塗る」事は出来ないのだろうか、というのが私の
アップルの音楽サブスクリプションサービス参入の可能性--業界の現状を検証 アップルが音楽サブスクリプションに参入するとかねてから噂されているが、これまでの他社の動向、専門家の見解を見る限り、可能性はあまりなさそうだ。 2008/09/25 07:15 [スペシャルレポート] 「パソコンなくてもLISMOが使える」--au、セットトップボックスを月額315円で提供 KDDIは11月1日より、携帯電話とテレビをつなぐセットトップボックス「au BOX」を提供する。家庭で録画した映像を携帯電話に転送できるほか、ブロードバンド回線につないで音楽や映画をダウンロードし、テレビと携帯電話の両方で視聴できる。 2008/09/25 14:41 [モバイル] ライフログサービス「Life-X」始動--最速レビュー ソニーマーケティングが10月中旬からスタートするライフログサービス「Life-X
録音・録画補償金やDRMのあり方など、著作物の意義や対価システムが見直されようとしている。消費者にしてみれば、もちろん補償金もDRMもいやだということだけははっきりしているわけだが、権利者の団体はそれによって著作権者の利益が守られるのだと主張する。 だがちょっと待って欲しい。権利者といっても、いつも議論の舞台に登場するのはJASRACを始めとする権利団体だ。本当の意味での著作権者である音楽家達は、補償金やDRMなどのことをどう考えているのかという話は、ちっとも伝わってこないのである。 これはどう考えても、議論の席に座る人のバランスとしておかしいだろう。その権利者団体が、果たして正しくミュージシャンなど芸術家の総意を代表していると言えるのかがはっきりしないことには、権利者団体と話し合いをして意味があるのかも、実はわからないのではないか。 実際のプロの音楽家が今日の状況をどのように考えているの
ソフトがタダになる時代 たけくまさんトコのエントリに尻馬で。 もうどうしようもないんですけどね、ソフトは0の時代がそこまで来てます。映画みたいに、映画館で見るスーパーリッチな映像コンテンツは別として小説とか漫画みたいな制作費が馬鹿安いくせに、値段はやたら高いコンテンツは、もう値段は0にするしかないでしょう。 そもそもね、狂ってるんですよ。市場として。 TV番組の制作費は一本、数百から数千万って金がかかるってのに、タダでユーザーに提供されていて。それなのに、漫画とか小説みたいに、制作費なんてせいぜい数十万程度、多くて月100万程度しかかからないコンテンツが、本屋で数百円とかで売ってるわけですから。 明らかに、コストがかかっているのはTV番組のほうで、そっちが高くて当然なんですけど、今のところ、漫画や小説は、有料販売のビジネスモデルだったわけです。TVがここまでのお化けメディアになったのは、結
2006年05月06日17:00 カテゴリValue 2.0Money タダより儲かるものはない時代はくるか? おやまあ、たけくま教授が私を名指しで。 たけくまメモ: ソフトがタダになる時代 俺は詳しいことはよくわからないんですけど、小飼弾先生がご専門のオープンソース・プログラムみたいなものは、PCの世界では昔からありますよね。あれは、まあ、ベースになるプログラム・コードを公開して、世界中のプログラマーが自由に改変を加えてよりよいものに改良していく、というものですけど。しかし、年下なのに先生とはこれいかに。 たけくまメモ: ソフトがタダになる時代 あらゆるソフトはタダ この「タダ」にもいろいろございます。タダで見聞きできるのか、タダで二次使用していいのか。うちオープンソースは、二次使用まで無料というのを指します。ただしたいていの場合、一次作品の著作権もつけておく必要があるようになっている場
フランスの国立視覚研究所INAが、過去にフランスで制作されたテレビ・ラジオ番組10万本のネット公開を開始して、世界に衝撃を与えております(全体の80%は無料視聴可能) http://toshio.typepad.com/b3_annex/2006/05/ina10.html ↑b3 annex「フランス国立視聴覚研究所(INA)がネット公開した番組10万本の衝撃」 http://www.ina.fr/archivespourtous/index.php ↑INA Archives pour tous のトップページ 詳しくは上のリンクをご覧いただきたいですが、なるほど、これはすごい。フランス語はわからないのでイマイチ使いこなせませんけど、b3 annexさんが貼ったリンク先を見ただけでも、とんでもないサイトであることがわかる。ミシェル・フーコーの動いてるのなんて俺は初めて見ましたよ。 ht
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 昨日「INAのArchives pour tous 文化における見る価値と保存する価値」のエントリーを書いた後、たけくまメモさんの「ソフトがタダになる時代」やFIFTH EDITIONさんの「ネット時代の商業ソフト販売」なんかを読んで、「広告モデル」だったり、そもそも、そのあたりの話を全部ビジネスモデルの話にしてしまうことに対して、ちょっとした違和感を感じたのでmemo。 いや~、でも、なんでなんでしょ。著作権がネットにおいて機能しなくなるって話になると、どうもすぐに広告モデルの話になっちゃうのは。他のブックマーカーたちもこめんとしてたけど(っていうか、コメントだけで済ませるんじゃなくて、エントリー立てなさい。君たち)、確かに僕自身、違和感感じて「う~ん」とうなりたくなると
私が今一理解できないものに、「IPマルチキャストの著作権優遇政策」があります。 知財戦略本部、IPマルチキャスト放送促進に向けて著作権法改正を提言 今、政府の知的財産戦略本部のコンテンツ専門調査会というところで、「日本を世界トップクラスのデジタルコンテンツ大国にする」ことを基本目標に、「ユーザー大国の実現」「クリエーター大国の実現」「ビジネス大国の実現」するのだそうです。 「インターネットでのコンテンツ配信を促進するために、放送・有線事業者に認められた優遇措置をインターネット配信にも適用すべき」だそうで法改正を目指すそうです。 「放送事業者の著作権上の優遇措置」というのは、個別に価格交渉せず、使用後まとめて年末に売り上げの一定比率を著作権団体に支払う制度のことです。 かつて、ネットもビデオもない時代、放送や有線放送などのメディアは独占的な映像ソフトの出口であり、映像ソフト制作者との関係にお
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/16/10925.html 昨日、京都地裁へ行き、この公判を傍聴しました。傍聴人は、最初の頃にくらべ、減っていて、傍聴席の6割から7割程度が埋まっている感じでしたが、本件に対する傍聴人の意識の高さは強く感じられました。 まず、印象的だったのは、村井教授が、ウイニーの性能を非常に高く評価している、ということでした。「洗練された、優れた性能」といった証言が繰り返し出ており、非常に優れたP2Pソフトであることが、「日本におけるインターネットの父」(弁護人が村井教授に、「日本におけるインターネットの父と言われていますね?」と質問していたのには笑ってしまいましたが)により公判で明言された意義は大きい、と思いました。 また、この記事の中でも紹介されていますが、村井教授が、 さらに匿名性について、情
今日は、村井教授の尋問であった。 なかなか、渋い声でWinnyの技術的価値を話していただいた。 Winnyの技術やそれに対する技術者の評価というのは、 法律しか解らない人たちにも伝わったのであろうか? ホントのことを言うと、村井先生は、超忙しい方なので、 何かあってはいけないとビクビクものだったのである。 当日、お会いできたときは「やったーーー!」って感じである。 次回のメインは被告人質問である。 また、来ていただきたい。 で、今日の一言 「確認君で確認できたのは墓穴だけだったりして」 追記 internetwatchに尋問の記事が出ていた。 こういう記事は、えてして司法記者は書かない。 だから、金子氏のメディア露出が少ないという批判もあるが、選ばざるを得ないのである。 おまけ 落合先生も来られていたようである。弁護人席は傍聴者がよく見える。大抵は、誰が来てるか分かるのだが、気付かなかった
今年の11月15日、あまりメディアでは取り上げられていないが、放送と著作権に関連したある重要な判決が下された。いわゆる「録画ネット裁判」である。今回はこの判決が示す意味合いのようなことを考慮しながら、放送とITの関係を考えてみたい。 まず「録画ネット」が何なのか知らない人、あるいは名前は聞いたことがあるが忘れちゃった人のために、簡単におさらいしておこう。 「録画ネット」とは、簡潔にまとめるならば、海外からPCとインターネットを使って、日本に置いてあるテレビパソコンで録画した番組を見る、というサービス(http://www.6ga.net/)である。このサービスを運営するのは、有限会社エフエービジョンという会社だが、ここでは「録画ネットを運営する会社」という意味も含めて、便宜上「録画ネット」と呼ぶことにする。 事の発端は、この録画ネットに対して2004年7月30日に、NHKと在京民放5局から
This domain may be for sale!
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く