公共交通機関を再生可能エネルギーだけで動かす。化石燃料削減と二酸化炭素排出量0に向かう目標だ。オランダ最大の鉄道事業社であるNSは、2017年1月1日から全ての電車を風力発電由来の電力で運行し始めた。オランダは自動車でも同様の取り組みを進めようとしている。 オランダの鉄道事業者Nederlandse Spoorwegen(NS)が、世界初の記録を打ち立てた。2017年1月1日から、国内の全ての電車を風力発電に由来する電力だけを使って運行し始めたのだ*1)。 同社は旧オランダ国鉄の旅客輸送部門。国内で1日当たり120万人が利用するオランダ最大の鉄道事業者だ*2)。 同社のCEOであるRoger Van Boxtel氏はビデオメッセージの中で「風車が1時間発電すると、電車はユトレヒトから(直線距離で約160km離れた)フローニンゲンまで走行できる。オランダは何世紀も風力を利用しており、風車の力