[Jリーグサッカーキング9月号掲載] セレッソ大阪のアカデミー出身者の柿谷曜一朗、山口螢、扇原貴宏が東アジアカップに臨む日本代表に選ばれた。それは、クラブの長年にわたる取り組みが成功したことの、何よりの証明だった。セレッソ大阪はいかにして育成型クラブへと転換を図り、どのような道を辿ってきたのか――。トップチームコーチ、育成組織の最高責任者、U-18監督兼アカデミーダイレクターに話を聞いた。 文=前田敏勝 写真=白井誠二 これまで香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)、乾貴士(フランクフルト)、清武弘嗣(ニュルンベルク)らがセレッソから次々と世界へ飛び立ったが、純正の生え抜き選手というわけではなかった。“育成型クラブ”を標榜しているセレッソとしては、待ち望んでいた瞬間がようやく来たと言えよう。「自分をここまで成長させてくれたのはセレッソだと思う。本当にいろいろなことがありましたが、サッカー
