オディロン・ルドン Odilon Redon(1840-1916) 私の描いた例の哀しい顔は、この故郷で得たものだ。 あれは眼で見たものを描いたのだから、 子供の眼で見て、私の魂の奥の共鳴りの中に保存されてきたものだから。 To know more about REDON.....「ルドンの馬車」 by yuuichik. 「キュクロプス」1895-1900 神話に登場する醜悪な一つ目の巨人族キュクロプス、 彼が美しいガラテイアに恋をした。 届かない想いに、岩陰から哀しみの視線をなげかける巨人。 グロテスクなテーマとはうらはらに、巨人の大きな隻眼からは 小さな切ない恋心が透けて見えるようである。 もどかしさを象徴するかのようなブルーグレイの空を背負い、 彼は何をもの想うのだろう? 「眼は奇妙な気球のように無限に向かう」1882 目玉はルドンにとってイメージの源泉、 そして意識の象徴である。