プロローグ/2月24日、全面侵攻開始 筆者は2月9日、JBPressに「ウクライナ侵攻で得するのは、ロシアではなく米国だ」の記事の中で、ロシア軍のウクライナ侵攻はあり得ない旨の論考を発表しました(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/68774)。 筆者はロシア軍によるウクライナ侵攻はあり得ないと考え、そのように主張してきました。ロシア軍がウクライナに侵攻する意味も意義も大義もないからです。 しかし、2月22日の朝目覚めたら、世界は一変していました。 ロシアのV.プーチン大統領(69歳)がウクライナ東部2州の親露派が支配する係争地を国家承認したというのです。 この日一日、筆者は文字通り脳死状態でした。これは明らかに2015年の「ミンスク合意②」に違反します。 方針大転換の日はモスクワ現地時間2月21日深夜。プーチン大統領はロシア高官全員から賛意を取り付