「冬のオリンピックがお披露目会となった」 欧米のメディアなどがこう伝えたのは競技ではなく、中国が開発を進める最新の技術のことです。 それが硬貨や紙幣を電子化する「デジタル通貨」。 日本でも実証実験が進められていますが、中国は主要国の中で2歩も3歩も先を進んでいます。 その取材を進めると中国が直面する課題も見えてきました。 (中国総局記者 伊賀亮人/ワシントン支局記者 吉武洋輔) 世界の先端をいく中国のデジタル通貨はどのようなものなのか。 実際に記者(伊賀)も使ってみました。 使い方はいたって簡単です。 スマホにアプリをダウンロード、そして専用の口座(ウォレット)を設定し、銀行口座から入金すると「デジタル人民元」が手に入ります。 デジタル人民元に対応したファストフード店では、会計用の端末にアプリでQRコードを表示してかざすだけで支払いは完了。 通貨なので中央銀行主導のシステムですが、使い方は