今さらですが、よしながふみの「大奥」が映画化って。どーなんすかねえ。 「大奥」よしながふみの人気マンガを実写映画化 女性将軍に仕える美男子たち なんかあんまし期待できなそう、と思うのは、美男子強調のあたりに、イケメンを餌にまき散らして女子を釣りまくろう、なんていう商業主義なニホヒを感じるから。 そもそもこの漫画は「大奥」で “男女逆転” ていう恐るべき設定なわけなんだが、そのヤバさをわかってて映画化すんのか甚だ疑問なのよな。 男女逆転ていう仕掛けが用いられる場合には、男女の差異が意図的意識的に暴き出される。 例えば差別。ジェンダー。で、 “大奥” が舞台ときたら、つまり生殖。もちろん性交も避けられないし恋愛も絡んでくる。 一巻の吉宗編は、大奥に奉公にあがる御家人の水野を案内役に、男女逆転世界を丁寧に敷き詰めてゆく。 この吉宗、胸がすくような優秀な為政者っぷり。公人としての姿しか描かれてない