京都府舞鶴市の高校1年、小杉美穂さん(当時15歳)の殺人、死体遺棄事件は、府警が7日、無職中勝美(なかかつみ)容疑者(60)(窃盗罪で実刑判決を受け服役中)を殺人、死体遺棄容疑で逮捕したことで、発生から11か月を経て大きく動き始めた。 府警の捜査は、中容疑者を窃盗容疑で逮捕した後、小杉さん事件と直接結びつく証拠がないまま自宅を捜索する異例の展開となったが、状況証拠を積み重ねたものだった。これまでの府警の聴取に、中容疑者は、小杉さん事件について否認しており、今後の捜査の行方が注目される。 「時間はかからない。交友関係を調べれば、犯人を突き止められる」。昨年5月の発生当初、府警内部には楽観的な見方もあった。 しかし、捜査は間もなく暗礁に乗り上げる。学校を休みがちだった小杉さんに周辺とのトラブルはなく、携帯電話の通話やメールにも不審な記録はなかった。 そんな夏頃、聞き込みで浮上したのが現