鉄と炭素0.15%の合金,炭素鋼S15Cの顕微鏡組織写真です。試料をサンドペーパーで磨き,アルミナ研磨剤を用いバフ研磨で鏡面仕上げした後,3%硝酸アルコールで腐食させ,金属顕微鏡に一眼レフカメラを取り付け,ミニコピーフィルムで撮影。私にとって,フィルム現像,暗室で印画紙現像の手順で撮影した初めての写真です。博士課程1年、昭和45年(1970年)頃のものです。結晶粒の大きさが,疲労特性にどのように影響するかを調べた実験に用いました。材料の強度実験の場合,試験片が準備できると大方の実験は終わったと思うくらい,試験片の準備に時間がかかります。 A-Dの組織写真は,白い部分がフェライト結晶粒,黒い部分はパーライト組織で,拡大写真を右の写真に示します。白い部分は,炭素を0.02%しか含まない,比較的柔らかいフェライト組織,黒い部分は,鉄と炭素の化合物セメンタイトFe3Cで,強靱な強さを持っています。
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