2018年度総会・第3回文化講座のご案内:阪神間モダニズムとユダヤ人像――『細雪』、『アドルフに告ぐ』、『ミーナの行進』 2018年度総会・第3回文化講座のご案内 ふと暖かくなったかと思えば雪もちらつき、どうにも落ち着きのない立春の候、いかがお過ごしでしょうか。 このたび、神戸・ユダヤ文化研究会では、本年度の締めくくりとなる総会および文化講座を開催いたします。今回の文化講座のテーマは、日本語の文学や漫画作品に現れるユダヤ人のイメージです。 戦前の神戸や芦屋、西宮で、いわゆる「阪神間モダニズム」が花開くなか、この地域には従来にない規模のユダヤ人が居留するようになりました。そうして私たちは、ものの本によるのではない、隣にいる人としてのユダヤ人を知るようになります。極東の日本にあって自らのユダヤ性に悩み、ドイツとの、あるいはイスラエル国との関係に葛藤するこのユダヤ人たちの姿を、作家たちは情緒豊か