世界有数の牛肉の産地、オーストラリアで今、空前の「ワギュウ」ブームが起きています。 20年ほど前に、生きた和牛や受精卵が日本から渡って以来、徐々に関心が高まり、今や「WAGYU」ということばがそのまま使われているほどの人気です。 オーストラリアの「ワギュウ」ブームについて、シドニー支局の向井麻里記者が解説します。 霜降りの美味に目覚める メルボルン郊外で人気のあるステーキ専門店。 かつては歯ごたえがあって赤身の多いアンガス牛のステーキが主流でしたが、今や「ワギュウステーキ」の売り上げが全体の30%を占めるまでになっています。 肉そのものの風味を味わいたいという人が多かったオーストラリアですが、柔らかくて口の中でとろけるような霜降りの牛肉の食感とおいしさに、オーストラリアの人々も目覚めたようです。 あちこちで「WAGYU」 オーストラリアのレストランやカフェで最近よく見かけるのが「WA