TPOに応じて担うべき4つの役割 第1回『「CIO」という固定観念から、自らを解き放て!』では、CIO機能の発展について話をした。図1に示すように、CIOは、社内各部へのサービスプロバイダーやサポーター、各部門や取引先とともに業務プロセスの改善に取り組むコラボレーターとしての役割がある。さらに経営戦略や業務改革、新規事業開発に深くかかわり、問題解決提案やプロジェクト推進を行うイノベーターの役割もある。 今回は、この3つの役割が、図1に示したように発展的に機能変化をするだけではなく、企業の方針や経営環境、開発テーマや業務運営のプライオリティに対応して、同時にかつ連動して実行されることの重要性について解説する。 ビジネスとITを、バランスよく考えられる体制を構築する 本論に入る前に簡単に復習しておくと、当然、経営にもシステムにも“攻め”の部分と“守り”の部分がある。現場と事業インフラ、アプリケ