1990年当時のユーゴスラビア出身プレイヤー、モニカ・セレシュ。FILAのユニフォームは、現代のストリートで着てもクール。Photo: Moenkebild/ullstein bild via Getty Images テニスウェアは、おそらく他のどのスポーツウェアよりも、ファッションや文化的トレンドの影響を受けやすいといえる。歴史的にプレーヤーたちは、パフォーマンスはもちろんのこと、そのファッションを通して、選手としてのアイデンティティやアティテュードをコート上で表現してきた。 1900年初頭、快適さや機能性よりも慎み深さや上品さが尊ばれた時代、女性のテニスプレーヤーたちにとって、そのドレスコードは悲劇的だった。彼女たちは、足首まであるロングスカートに長袖のブラウスをタックインして、さらにはネクタイを締め、かさばる帽子まで頭に載せて、最高のパフォーマンスをして見せなければならなかったのだ