米ハワイ島の国立天文台すばる望遠鏡を使って、土星の周りを回る衛星を新たに20個発見したと、米国のカーネギー研究所などのチームが発表した。これで土星の衛星は合計82個となり、木星の79個を上回って太陽系で最も衛星が多い惑星となった。新たな衛星のほとんどは、軌道の分析などから、衛星同士の衝突や、外から飛来した天体の衝突で生じた可能性があるという。 土星の衛星は、直径約5150キロで最大の「タイタン」や、表面を覆う氷の下の海に生命が存在する可能性が指摘されている「エンセラダス」などが知られている。
米ライス大学は8月14日、およそ45億年前に誕生したばかりの木星のコアが巨大衝突によって破壊され、今もその状態が続いているとするShang-Fei Liu氏らの研究成果を発表しました。自然科学研究機構アストロバイオロジーセンターの堀安範氏も参加した研究内容は論文にまとめられ、同日付でNatureのオンライン版に掲載されています。 原始惑星と正面衝突した若き木星の想像図(Credit: K. Suda & Y. Akimoto/Mabuchi Design Office, courtesy of Astrobiology Center, Japan)■木星のコアは密度が低かった現在木星ではNASAの木星探査機「ジュノー」が周回探査を行っています。数多くのクローズアップ画像で私たちを驚かせてくれるジュノーですが、外からは見えない木星内部の構造を明らかにすることも重要な任務のひとつです。 ジュノ
木星の南極では、いくつものサイクロンがお互いのまわりで渦を巻いていることが明らかになった。画像はNASAの木星探査機ジュノーによる赤外線観測データを合成したもの。(COURTESY OF NASA, SWRI, JPL, ASI, INAF, IAPS) NASAの木星探査機ジュノーが木星の北極と南極を初めて詳細に観察し、多数のサイクロンが集結していることを明らかにした。 両極とも中心に1つの渦があり、そのまわりを取り囲むように複数のサイクロンが規則正しく並んでいた。北極のサイクロンはそれぞれ八角形の頂点の位置に、南極の嵐は五角形の頂点の位置に並んでいる。 2016年7月に木星周回軌道に投入されたジュノーは、可視光と赤外線で木星を撮影してきた。研究者はこの画像を利用し、サイクロンの大きさや温度を測定した。ほとんどの渦は、少なくとも米国程度の大きさがある。 「それぞれの渦の中心点は、見えない
木星の雲の上を飛ぶ、NASAの木星探査機ジュノー(イラスト)。 NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Kevin Gill NASAが10億ドル(約1100億円)を投じ、開発した木星探査機「ジュノー(Juno)」は2017年12月16日(現地時間)、その10度目の高速周回の旅を終えた。 ジュノーは時速最高13万マイル(約21万キロメートル)で旅をしながら木星に接近、搭載された可視光カメラ「JunoCam」で約53日ごとに新たな画像を撮影する。 画像の受信には数日から数週間を要することもあるが、待つだけの価値はある。最新の画像は渦を巻く、幻想的な雲や嵐の姿を捉えている。 NASAやサウスウェスト・リサーチ・インスティテュート (Southwest Research Institute)の研究者たちは12月、彼らのウェブサイトに未加工の画像データをアップした。以来、多くの人々が
This enhanced-color image of Jupiter’s Great Red Spot was created by citizen scientist Kevin Gill using data from the JunoCam imager on NASA’s Juno spacecraft. The image was taken on July 10, 2017 at 07:07 p.m. PDT (10:07 p.m. EDT), as the Juno spacecraft performed its 7th close flyby of Jupiter. At the time the image was taken, the spacecraft was about 6,130 miles (9,866 kilometers) from the tops
This is where we post raw images from JunoCam. We invite you to download them, do your own image processing, and we encourage you to upload your creations for us to enjoy and share. The types of image processing we’d love to see range from simply cropping an image to highlighting a particular atmospheric feature, as well as adding your own color enhancements, creating collages and adding advanced
Images of Jupiter’s Great Red Spot reveal a tangle of dark, veinous clouds weaving their way through a massive crimson oval.
無人探査機ジュノーが高度5万2000キロから撮影した木星の南極(2017年5月25日提供)。(c)AFP/NASA/JPL-CALTECH/SWRI/MSSS/BETSY ASHER HALL/GERVASIO ROBLES 【5月26日 AFP】木星を周回している米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ジュノー(Juno)」が、ガス状巨大惑星の極域で巨大な嵐を観測したとの研究報告が25日、発表された。ジュノーの観測により、太陽系最大の惑星に関する新たな、驚くべき詳細が次々と明らかになっている。 NASAの声明によると、木星は「複雑で巨大な乱流の世界」で、科学者らがこれまで考えていた姿とは懸け離れているという。 米科学誌サイエンス(Science)に掲載された論文2件と米地球物理学連合(American Geophysical Union)の学会誌「地球物理学研究レター(Geophysica
米航空宇宙局(NASA)は26日、木星の衛星エウロパの表面で、間欠泉のように水が噴き上げられたとみられる現象をハッブル宇宙望遠鏡による観測で見つけた、と発表した。探査機が近づいて間欠泉の成分を調べれば、エウロパの地下に広がるとされる海の成分や、生命の存在の証拠が見つかるかもしれないという。 NASAによると、エウロパが地球と木星の間を横切った際の紫外線映像を分析。10回のうち2014年の3回で、高さ最大200キロに達する間欠泉のような噴出が確認された。NASAの別の研究でも間欠泉の存在が有力視されており、今回の発見でより確実になった。 エウロパは地球の衛星である月よりやや小さく、表面は分厚い氷で覆われている。木星の重力による影響などで内部に熱が生じ、氷の下には広大な海があるとされる。内部まで太陽光は届かないが、地球外生命が存在する可能性が指摘されている。NASAには、20年代にエウロパに探
Credit: NASA Goddard 現地時間の2016年9月26日にNASAで会見が開かれ、「木星衛星エウロパから吹き出す水と思われる物質を観測した」と発表した。 NASA’s Hubble Spots Possible Water Plumes Erupting on Jupiter's Moon Europa これは先日、小野雅裕さんや藤島皓介さん、そしてここで予想した内容とほぼ一致。今回の予想は優しかった。ただ、私が希望的観測で予想していたエウロパ全域での間欠泉の存在や、有機物の検出については、今回の発表に含まれていなかった。 horikawad.hatenadiary.com エウロパの地表は厚い氷で覆われており、その下には内部海があると信じられていた。液体の水があれば、生命体が潜んでいても不思議ではない。NASAはエウロパの探査計画に力を入れている。 さらに、もしエウロパに
Credit: NASA, Michael Carroll NASAオフィシャルサイトによると、「木星の衛星のエウロパの内部海に関連すると思われる活動についての驚くべき証拠」についての記者会見を現地時間9/26の14:00(日本時間9/27未明)に開くようだ。 NASA to Hold Media Call on Evidence of Surprising Activity on Europa: NASA これまでに「ヒ素をDNAに取り込む細菌」や「火星表面に液体の水」など、私はNASA発表の予想を的中させており、なぜか恒例になってきたNASA予想。今回の発表内容も予想してみようと思う。 今回のNASAの告知文には、「エウロパ」「活動」「地下海」など、かなり具体的な情報が与えられている。過去の告知文にはもっと曖昧な情報しか掲載されていなかった。今回の予想難易度は高くなさそうだ。 さらに、
NASAの木星探査機ジュノーが8月27日、木星の北極を初めて撮影した。「ジュノーカム」による可視光画像。(PHOTOGRAPH BY NASA, JPL-CALTECH, SWRI, MSSS) 木星を赤外線で見ると、火の輪と渦巻く大火が交差する、ゆっくり回る溶けた球体のようだ。もちろん、これは木星本来の姿ではない。普通に可視光で見れば、太陽系最大のこの惑星は、大赤斑とさまざまな色の雲の帯が広がる、ガスがかった冷たい世界である。しかし、先ごろNASAの木星探査機ジュノーから送られてきた赤外線オーロラマッピング装置(JIRAM)による南極の画像は、冒頭に書いたような様子を写し出していた(下の写真)。 心臓が止まるような激しい飛行に耐え、ジュノーは7月4日に安全に木星を周回する軌道に到達した。しかし、地球に映像を送れるようになるまでには数週間がかかった。なぜなら、生きるか死ぬかの軌道投入中に電
赤外線観測で木星の上層大気の温度を調べたところ、大赤斑の上空が周囲よりもかなり高いことが明らかになった。 【2016年7月29日 Boston University】 太陽から遠く離れている木星は低温の世界だと思われがちだが、その大気の上層部は摂氏500度以上もある。「熱圏」と呼ばれるこの層の存在は地上の天体望遠鏡やNASAの探査機ボイジャーによって40年前に明らかにされたが、その熱源は今でも不明のままだ。 米・ボストン大学のJames O'Donoghueさんたちの研究グループが赤外線で木星の高層大気を観測したところ、その一部が周囲よりもさらに高温であることが明らかになった。その部分とは、地球数個分ものサイズを持つ太陽系最大の嵐、大赤斑の上空だ。大赤斑の上空800kmのエリアは、摂氏1300度にも達している。 大赤斑の上層大気が高温となっている概念図(提供:Art by Karen Te
南の空は、5月末に地球に接近して話題になった火星や、土星などがさそり座の星々と共に輝いていて、ずいぶんと賑やかである。一方、宵の西空に目を向けると、そこにもひときわ落ち着いた輝きを放つ明るい星が沈みかけているのに気づくはずだ。太陽系惑星の王者、木星である。5月に地球に中接近した当時の火星とほぼ同じ明るさ、つまりマイナス2等で堂々と輝いている。 木星は土星に負けず、人気の天体である。比較的小さな天体望遠鏡で眺めても、木星の横には四つの月、ガリレオ衛星を簡単に見ることができるし、それらの位置も夜ごとに変わっているのがわかる。ちょっと大きめの天体望遠鏡なら、木星本体の表面を東西に走る明暗の縞模様や、赤い目玉のような模様である大赤斑を見ることができるはずだ。木星は自転周期が10時間弱と、図体の割には早いので、眺めている内に模様が移り変わっていくのがわかる。 そんな木星は、今年話題の天体の一つになり
The American space agency's new Juno mission to Jupiter has returned its first imagery since going into orbit around the gas giant last week. The picture shows a sunlit portion of the planet, together with three of its big moons - Io, Europa and Ganymede. The fourth major satellite - Callisto - is out of view. Juno is currently moving away from Jupiter on a large arc, but will sweep back in during
7月4日、アメリカにとって記念すべき独立記念日の今日。宇宙開発に携わるひとたちにとっても、今年の7月4日は記念すべき日となります。 NASAのジェット推進研究所(JPL)も連日お祭りの準備が進んでいると、そこで働く日本人技術者の小野雅裕さんは言います。 果たして今日、遠い宇宙で起こるビックニュースとは? 小野さんの解説と一緒にお楽しみください! 今日人類がはじめて木星に着いたよ~ ピテカントロプスになる日も近づいたんだよ~ そんな前衛的な歌詞を、白いタンクトップを着た小太りの男が、無気力なメロディーに乗せて歌うシュールな姿が日本のお茶の間を席巻したのは、僕が小学生の頃でした。 そんなこととは全くもって関係がありませんが、今日*、NASAの探査機ジュノーが木星に到着します!!(*アメリカ時間7/4) 現在、ジュノーは木星の強力な重力に引き込まれて加速しており、再接近時には木星
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