第8章 マッシュアップ クライアントサイドマッシュアップ: #5 対策に利用できる技術 Webクライアントにおけるセキュリティ対策対象レイヤ クライアントサイドマッシュアップにおけるセキュリティ確保については、アプリケーションコードレベル、ライブラリレベル、ブラウザ(JavaScriptエンジン)レベルの各階層に分けて説明する。 特に、ブラウザレベルの対策が充実すると、開発者の負担は軽くなることが期待される。 サーバからブラウザ宛のレスポンスヘッダ内に、セキュリティ対策のふるまいを指定する仕様が複数、存在している。 (1) セキュリティ対策機能をオンにするためのヘッダ サーバからロードされるコンテンツに添えられるレスポンスヘッダに、何らかのセキュリティポリシーの執行をブラウザへ要請する用途のものが増えてきた。例えば、次のレスポンスヘッダである。 X-XSS-ProtectionXSSフィル