水戸市で昨年8月、糖尿病のインスリン注射後の運転中に意識を失い7人死傷の玉突き事故を起こしたとして、自動車運転過失致死傷罪に問われた同市黒磯町の無職、大図(おおず)正勝被告(68)に対し、水戸地裁(大畠崇史裁判官)は6日、禁錮6年(求刑・禁錮7年)を言い渡した。 起訴状によると、大図被告はインスリン注射直後に食事を取るよう医師に指導されていたのに昨年8月6日、注射後に食事せずに乗用車を運転し、同日午後7時10分ごろ、低血糖のため意識障害に陥り、同市河和田の国道で信号待ちしていた乗用車に追突。茨城県ひたちなか市の配管工の男性(当時29歳)ら3人を死亡させ、4人に軽傷を負わせたとされる。 弁護側は「事故時は意識不明で心神喪失。家を出る際にまともな運転をしており、意識不明は予測できなかった」と無罪を主張していた。【岩嶋悟】