クリエイターがファンから支援金を受け取れるパトロンサービス「Enty」を運営するEnty(東京都渋谷区)が、ファンから預かった支援金をクリエイターに滞納していることが分かった。 11月10日ごろから、Enty利用者の間で「10月分の支払いが無かった」「問い合わせも通じない」といった声が相次いでいた。取材に対し、Enty社の杉山周重社長は「支払いが遅れているのは事実」と認めた。10月分に続いて11月分も支払いが遅れる見込みという。 Entyはファンがクリエイターに月額支払い制で支援を行えるサービス。Enty社は支援金の約10%を手数料として受け取る仕組みで、滞納が発生するのは不自然だ。その背景には「前オーナーからの訴訟」「コロナ禍による出金需要の高まり」という二つの事情があるという。 前オーナーから訴訟 支払いに支援金を一部利用 Entyは、2015年に当時大学生だった武田義基氏がベンチャー
