普及するフレームワークが備える5つの要件 手塚貞治氏(以下、手塚):フレームワークを妥当性あるものとして納得させるには、いくつかの要件をクリアすることが必要です。ここで、5つほど要件を挙げます。 すべてを満たす必要はありませんが、いくつかをクリアしていないとフレームワークとして認められないでしょう。 1つめは、「権威づけがある」ことです。例えば、「戦略策定は、プランニング、プレゼンテーション、プロジェクトマネジメントの3Pだ」と私が言ったとします。みなさん、「なんだそれ」と思いますよね。そもそも網羅的でもなく、とりあえず3つのPにしているだけで、「ほんまかいな」という感じがしますよね。これは、私に権威がないからです。 例えば、組織の構成要素として知られるマッキンゼーの7S。 Strategy(戦略)、System(仕組み)、Structure(組織構造)、Shared value(価値観)
