ネット通販で悪用 空き部屋の闇 2月4日 15時23分 「ミテルダケ、ミテルダケ」と言い残し、見知らぬ外国人が逃げていったーー。ある不動産管理会社の担当者が、管理している空き部屋に行ったところ出くわした光景です。 実は今、インターネット通販で注文した商品を賃貸住宅の「空き部屋」に送らせる不正な手口が急増しています。背景には何があるのか、どのような対策がとられているのか。経済部の野口恭平記者が解説します。 不審な注文 去年は72億円も 「新たな手口の不審な注文が最近増えている。1社だけでは根本的な解決につながらず困っているー」 ネット通販大手「楽天」の役員のこのことばをきっかけに、私は取材を始めました。不審な注文とはどんなものか?「高級掃除機10台」、「粉ミルク49個」。個人で利用するとは到底思えない注文が寄せられていました。 1時間に2億円分とも言われる注文の中から、特定の条件を満たした