中国の李克強首相は、中国とASEAN=東南アジア諸国連合との博覧会で演説し、南シナ海の島々の領有権を巡る問題は、ASEANとではなく一部の国との問題だと強調し、この問題で対立するフィリピンをけん制しました。 中国南部の広西チワン族自治区で、3日から中国とASEANの商品を展示する博覧会が開かれ、開幕式には中国の李克強首相やASEAN各国の首脳が出席しました。 李首相は開幕式で演説し、南シナ海の島々の領有権を巡る問題について、「中国としては南シナ海の議論は中国とASEANの間の問題ではなく、協力の大事業に影響を及ぼすべきではないと認識している」と述べ、この問題はASEANの一部の国との問題にすぎないと強調しました。 南シナ海を巡っては、フィリピンが海洋進出を進める中国を警戒して、この地域でのアメリカ軍の活動を拡大させようとアメリカ側と協議を進めています。 今回の博覧会には、ベトナムのズン首相