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geopoliticsに関するudyのブックマーク (26)

  • クリミアをめぐる問題――ロシアが恐れる「革命」の連鎖/生田泰浩 - SYNODOS

    ある重大局面の検証に際しては、たとえそれが瞬間的なものであったとしても、時間的な文脈を十分に考慮しなければならない[*1]。冷戦終結以降、ヨーロッパが迎えた最大の危機だとされる目下のクリミア問題は、水平的領土空間のみならず、過去と未来という時間的な文脈の中で捉えなければならない。 クリミア自治共和国政府による「分離独立」宣言、住民投票、プーチン大統領による編入承認という一連の出来事は、まさにこうした時間的な文脈を念頭に置かなければ、何が、なぜ起こっているのか理解し難いだろう。また、時間的文脈への配慮は、各国の思惑が複雑に絡み合う国際政治上の駆け引きが、その社会に暮らす人々を翻弄し続けているという歴史的現実を浮き彫りにする。 日々情勢が変化し、新たな情報が次々と入る中で、ウクライナの「革命」、そしてクリミアの編入までに、どのような流れ、関係があるのか、見えにくくなっているだろう。そこでまずは

    クリミアをめぐる問題――ロシアが恐れる「革命」の連鎖/生田泰浩 - SYNODOS
  • 韓国は「米中対立の狭間をうまく泳ぎ切れる」と考えている:日経ビジネスオンライン

    「離米従中」を隠さなくなった韓国 鈴置:韓国の「離米従中」がはっきりしてきました。弾道ミサイルの射程延伸問題では、米国の規制に「NO!」を突きつけました。米国や国際機関によって禁止されてきたウラン濃縮や使用済み核燃料の再処理に関しても、韓国は解禁を強く求めています。 韓国が今すぐ核ミサイル開発に走るわけではありませんが、保有への障害を取り除いておこうとの意図は明白です。米国の核の傘なしでもやっていける体制、つまり自主国防路線の確立に向け布石を打ち始めたのです。 日との軍事協定「物品役務相互提供協定(ACSA)」も棚上げ、あるいは放棄しました。表面的には「日を拒否した」格好ですが、日韓軍事協定は米国の強い意向を受けたものですから、これも米国に「NO!」を言ったと同然です。 一方、中国に対してはACSAに続き、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の締結を申し込みました。韓国はもう「離米従中

    韓国は「米中対立の狭間をうまく泳ぎ切れる」と考えている:日経ビジネスオンライン
  • 地政学を英国で学んだ : ある中国対外政策研究家(中国人)の分析

    三月下旬発売予定の新刊『リーダー達はなぜウソをつくのか』by ジョン・ミアシャイマー今日の京都は曇りでして、風がけっこう強かったです。 さて、先月末にシンガポールの会議に参加した時に聞いた、中国人の若手研究家の「南シナ海における今後の中国の対外政策の展望」という内容の講演の内容をアップしましたのでご覧下さい。 かなり冷静に見ているようで、最後にインサイダー情報がある点も注目かと。 ====== ●私は「木」よりも「森」を見ていくつもり。大きなトレンドを見て行く。 ●私のプレゼンは二つにわけられる。前半は大きな要素をみていく。後半はその将来像を。 ●先に簡単にえば、結論は二つある:①ここ二年間については注意深く楽観的である、②長期的にはわからない。 ●われわれから見れば、過去数年間の中国の南シナ海についての動きは、矛盾だらけのように見える。 ●一つ目の矛盾は、一方ではかなり活

  • 「中国に屈従か、核武装か」と韓国紙社説は問うた:日経ビジネスオンライン

    ブレジンスキー氏の近著が引き金 この社説は朝鮮日報の2月11日付「『中国を頼るか、日と手を結ぶか』を問う米国と韓国政治」だ。同紙は韓国で最大部数を誇る保守系紙である。 「核の傘」が社説のテーマに選ばれたのは米大統領の国家安全保障担当補佐官を務めたブレジンスキー氏が最近、著書を出版したのがきっかけだ(注1)。この社説は同書の以下の部分を引用したうえで、韓国人に今、国の針路を決めねばならないと訴えた。 「米国の衰退は韓国に苦渋の選択を迫る。中国による東アジアの覇権を受け入れ中国にさらに接近するか、歴史的な反感にもかかわらず日との関係をさらに強化するかの選択だ」、「日韓国は米国の核の傘を期待できなくなる。日韓両国は新たな核の傘を求めるか、自前の核武装を迫られる」。 平和ボケした呑気な日人 この社説を日人が読んだら、ほとんどの人が「韓国人は何を焦っているのだろう」と違和感を抱くに違いな

    「中国に屈従か、核武装か」と韓国紙社説は問うた:日経ビジネスオンライン
  • 日本の防衛政策と日米同盟の今後

    国際情勢が大きく変化し、日をめぐる安全保障環境が変わりつつある。「動的防衛力」の構築に焦点をあてた最新の防衛政策と、日米同盟の今後の在り方について防衛研究所の高橋杉雄主任研究員が解説する。 2010年防衛大綱:動的防衛力の構築 「防衛計画の大綱」(以下、防衛大綱)は、基的な情勢分析を示し、その上で防衛力の役割や自衛隊の基的な兵力構成を定める、日の防衛政策の基となる文書である。これまで、防衛大綱は、冷戦期の1976年、冷戦終結後の1995年、9.11テロ事件後の2004年に策定されてきた。そして、最新の防衛大綱が、2010年12月に策定された、「平成23年度以降に係る防衛計画の大綱」(以下2010年防衛大綱)である。 2010年防衛大綱の中で、最も重要な点は、動的防衛力の構築を目標として掲げたことである。具体的には、「平素から情報収集・警戒監視・偵察活動を含む適時・適切な運用を行い

    日本の防衛政策と日米同盟の今後
  • 「歴史のライム」 中国はドイツ帝国の轍を踏むか? - リアリズムと防衛を学ぶ

    今回は論文の紹介です。「History Rhymes:The German Precedent for Chinese Seapower」は、現代中国ドイツ帝国の比較論です。著者のJames R.HolmesとTOshi Yoshiharaはアメリカの軍大学の研究者です。 この論文はアメリカの対外政策研究財団「Foreign Policy Research Institute」がだしている雑誌「Orbis」の2010年冬号に収録されているものです。最近一部で話題になっている論文「アメリカはいかにして2015年の海戦に敗北したか」(参考)が同じ巻に収録されています。そちらは2015年にアメリカ海軍が中国に空母を撃沈され、西太平洋の支配権を失う、という衝撃的な想定を提起した論文です。 今回とりあげる「History Rhyme(歴史の韻)」も同様に、アメリカの海洋覇権に挑戦する中国の台頭につ

    「歴史のライム」 中国はドイツ帝国の轍を踏むか? - リアリズムと防衛を学ぶ
  • 中国との対し方  高坂正尭著「海洋国家日本の構想」 - リアリズムと防衛を学ぶ

    戦後日の針路をどう考えるべきか。それを世に問うた名著が高坂正尭先生の「海洋国家日の構想」です。これは冷戦中に書かれたなのです。しかし今これを読み直せば「なんと、これは今現在の問題じゃないか」と思わせる記述が多くあります。 「東洋の離れ座敷」から「極西の国」へ 日は特殊な位置にあります。中華文明から近からず、遠からずの場所です。ために中華文明を大いに輸入しながら、漢化されることがありませんでした。中華に近すぎるが故に中華のフルコピーを目指さねばならなかった地域には到底不可能だったことです。この傾向ははるか古代からある、と著者はいいます。 日に入ってきた最初の中国文明を代表するものとして、銅鏡がいかに日化されたかという過程は、その後のすべての日中国の交流を象徴しているように思われる。 日人は、中国人にとっては宗教的な意味があった怪獣紋を純粋に装飾として扱い、それがいつのまにか

    中国との対し方  高坂正尭著「海洋国家日本の構想」 - リアリズムと防衛を学ぶ
  • ワシントン・ポスト紙の普天間基地問題リーク報道、雑感: 極東ブログ

    24日付けワシントン・ポスト紙のジョン・ポムフレット(John Pomfret)氏署名記事「Japan moves to settle dispute with U.S. over Okinawa base relocation(在沖米軍基地移転問題で日が米国との不和解消に乗り出す)」(参照)は、鳩山政権が、現行案である米軍普天間飛行場の辺野古移設案を一部修正して米国側に伝えたと報道した。伝達は、23日のルース駐日米大使と岡田克也外相の会談によるものとのことだ。 日国内でも話題になった。報道には、朝日新聞「辺野古案「大筋受け入れ」 岡田外相が発言と米紙報道」(参照)や日経済新聞「普天間「現行案修正で受け入れ」外相が米大使に伝達 米紙報道」(参照)などがある。 米紙報道に対して即日に鳩山首相は否定した。産経新聞「現行案受け入れ「事実ではない」 普天間WP紙報道を首相が否定」(参照)より

  • 中国の歴史観を批判するNYタイムズ | 地政学を英国で学んだ

    なかなか面白い論説記事が数日前のヘラルドトリビューン紙に載っておりました。 内容を簡単に言うと、麻生首相が先日靖国神社に「真榊(まさかき)」を奉納したことを中国が激怒したというニュースについて、NYタイムズ傘下のヘラルドトリビューン紙が論説記事で噛み付いたというものです。 一見すると、まるでNYタイムズが日を擁護するような内容に見えますが、実はもっと深い事情があります(笑 === EDITORIAL China Can’t Have It Both Ways (中略) Mr. Aso, a pugnacious nationalist, revived the controversy on Tuesday by offering the Shinto shrine a potted plant. Mr. Aso’s spokesmen insisted that this was not

    中国の歴史観を批判するNYタイムズ | 地政学を英国で学んだ
    udy
    udy 2009/05/02
    "これからの国際紛争は「いかに道徳観(世界観/歴史観)で有利に立つか」というプロパガンダ戦という形で争われる"
  • クールジャパンはどこまで真剣なのか

    麻生政権がコンテンツ領域の施策を矢継ぎ早に打ち出す一方、質的な意味で日コンテンツのグローバル化が遅々として進まないことに業を煮やしているのは僕たちだけでない。 政策と現実との乖離 4月9日、麻生首相は日記者クラブで2020年までの「新成長戦略」を示し、その中で日経済の未来を託した新たな成長戦略領域を3つ示した。そのうちの1つとして「日の魅力発揮」が挙げられており、「観光大国」化と「日のソフトパワー発信」が成長戦略として掲げられた。具体的には、コンテンツやファッションなどのソフトパワーの市場規模を現状20兆円(コンテンツは13.8兆円)から30兆円へと、主に外貨を稼ぐことで増大させようというもので、新たに50万人の雇用創出を実現すると意気込む。 麻生首相が部長を務める政府知財戦略部では、上記内容をより具体的に落とし込んだ「日ブランド戦略」を示している。また、直近のアクション

    クールジャパンはどこまで真剣なのか
    udy
    udy 2009/04/23
    面白い視点。
  • 地政学を英国で学ぶ : 地政学の三位一体:その2

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は曇り時々晴れだったのですが、やけに風が強かったです。なぜかこの時期にしては気温は高めですね。 そういえば今日イギリスで大々的に報道されていた日のニュースで以下のようなものがありました。 === 一方的な離婚恨み抹殺…43歳女逮捕 2008.10.23 05:01  離婚に端を発した“抹殺事件”が、インターネットのオンラインゲーム内で発生した。札幌・北署は22日、不正アクセス禁止法違反容疑で、宮崎市のピアノ講師、泊(とまり)真由美容疑者(43)を逮捕した。  調べでは、5月中旬ごろ、ID登録が200万人の人気冒険ゲーム「メイプルストーリー」で知り合いになった札幌市北区の男性会社員(33)のIDとパスワードを使って不正アクセス。男性が使っていたキャラクターを消去した疑い。  同署は「男性はゲームが下手で、容疑者にI

    udy
    udy 2008/10/26
    「地理は変わらない、しかしその意味は変化する」
  • 緒方林太郎『中国海軍とシーレーン』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 【注1:これは1年半くらいに書いたものです。長くて読みにくい上に、ちょっと現代とはズレがありますがそのまま載せます。】 【注2:この記事はパキスタン、イラン、中央アジア、東南アジアの地図があった方が分かりやすいです。というか、地図なしで分かる方は相当に通です。】 パキスタンにグワダルという街があります。最南西にある都市でイランとの国境からすぐのところです。周囲にはバルチスターン砂漠があるだけで産業といった産業もありません。 しかし、この都市を地図で見てみると、ペルシャ湾からホルムズ海峡を抜け、細い海路からインド洋に抜けるあたりのとこです。いわゆる「シーレーン」最前線です。しかも、この街の港は良い感じで入り組んでいて天然の良港になっていま

    緒方林太郎『中国海軍とシーレーン』
    udy
    udy 2008/10/22
    地味だけど大事な話。
  • 地政学を英国で学ぶ : 中国人と語る戦略話

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は一日中曇りで、もう気候は完全に冬のような感じです。 それにしても今日のイギリスも株が大暴落してましたね。イギリスの日経平均株価指数にあたるFTSE(フッツィーと読む)は一日で8%近く落ちてました。すごいもんです。 ただし、このブログをお読みになっている方々は運の良い「横綱」レベルの方々ばかりだと思いますので(笑)、これから押し寄せてくる世界恐慌にはまったく影響されないものだと信じております。 (standard.co.ukより) === さて、私のコースメイトで最近ドクターになったばかりの「ストレート・トーク」の中国人と、この前のパブの話の続きで今日は戦略話をしてきたのでその報告を。 ブログではこの地政学大好きなこの中国人に、色々な方から質問をして欲しいという要望がありました。 あいにくこの彼は明日帰国なんで

    udy
    udy 2008/10/07
    "台湾が本当に独立を果たすためだったら「戦争」と「英雄」が必要""朝鮮半島が完全に中国から独立を果たすにはあともう一人ぐらい朝鮮半島のために死んで英雄にならないとダメ"
  • 地政学を英国で学ぶ : 北朝鮮崩壊後の話のつづき

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部はいきなり快晴になったかと思えば大雨が降ったりと、めまぐるしい一日でした。それにしても寒くなりました。 まずは気になったニュースや記事を。 アフリカ沖でソマリアの海賊が武器・戦車を運んでいたウクライナの貨物船をハイジャックして、逆にビビってしまったというニュースがありましたが、これはけっこう笑えましたね(笑 ただしこれから海賊関係の話題はシーレーン問題も絡んでいるために戦略学でも論じられる重要なトピックになりそうで、すでに色々な論文が出てきております。ここでもチャンスがありましたら紹介してきたいです。 === 昨日のヘラルドに金融史の作家として有名なロン・チャーナウによる興味深い論説記事が出ておりました。 今回はJ.P. モルガンとアメリカの銀行の発展の歴史を簡単に述べているんですが、今回の金融バブルによって伝統的

    udy
    udy 2008/10/02
    「文化交流によってお互いの国民の考え方への理解が深まった、という主張を裏付ける歴史的な証拠はほとんどない」 なるほど。それにしても色々興味深い。
  • 地政学を英国で学ぶ : 北極海の地政学:その2

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部はまたまたよく晴れましたが、とにかく気温が低めでした。夜になると完全に冬ですね。 珍しく論文作業はお休みにしまして、今日はコースメート三人で出かけてまいりました。 メンバーは、地政学を研究している日人の私と、戦略文化をやっている韓国人、そしてこの間無事にドクターになった愛国共産党中国土人という、日韓中の「東アジア三人衆」でした。 こうなるとお互い戦略学が好きなもの同士で、東アジアの情勢について色々と面白い話ができます。電車で出かけたのですが、予想通り話が盛り上がりすぎてしまい、周りのお客さんに少々迷惑だった場面も(苦笑 一番盛り上がったのはやはり北朝鮮ネタでして、これに関しては韓国人の彼が爆弾発言をしております。どういうことかというと、 「金正日が死んだら、その混乱に乗じて韓国の特殊部隊を平壌に派遣して軍部を

  • 地政学を英国で学ぶ : シーパワーの効用

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は久々に曇りだけの一日。なんともイギリスらしいのですが、それでもそれほど気温は下がりませんでした。 さて、論文を書く合間に色々とグルジア問題を追いかけているのですが、まず気になったことだけポイントフォームで列記してみます。 1、BTCパイプラインの再開:BPはクルドゲリラと見られる組織に爆破されて停止していたトルコ側への原油の送油を開始したそうです。意外と早かったですね。ところがトビリシから先に伸びるバクー=スプサはまだ止まったまま。 2、「NATOは迷惑」論が台頭:これはリアリスト的な議論が強まっていることと関連してますが、サーカシビリの判断のあやまりを指摘する論調が多くなってきたおかげもあり、NATOはとりあえず東欧だけで満足せよという議論が(ネオコン側からも)けっこう出てきております。 けっこう多いのが、「E

    udy
    udy 2008/08/26
    "シーパワーというのはその速度の遅さとその目立つプレゼンスのおかげで、エアパワーよりも外交的なツールとして有効なんですね"
  • 地政学を英国で学ぶ : グルジア紛争:相手をどういう風に感じるか

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は晴れたり曇ったり豪雨が降ったりで忙しい毎日でした。気温も下がって半袖じゃ寒くて外をあるけません。 パキスタンのムシャラフ大統領が辞任を表明したというニュースがイギリスでもトップですが、個人的には相変わらずグルジア紛争とその余波が気になるところです。 馬車馬のように働いているライス国務長官ですが、今日はNATOの安全保障会合に参加しており、とりあえず成果を二つ挙げたと言われております。それは、 1、NATOロシア理事会の停止 2、NATOグルジア委員会の創設 という、つまりロシアNATOを引き離すという作業ですね。 また最近のエントリーにも書きましたが、その紛争の当事者たちがどう感じているのか、という部分(perceptionの問題)が私は非常に重要だと感じております。 たとえば今回のロシアの国内の世論は完全に「

    udy
    udy 2008/08/20
    "並び方を決定しているのが「地理」(=距離)であるということは、何度強調してもし足りないくらいです。"引用関係ないけど、このブログ、グルジア紛争始まってから生き生きとしてるなあ。
  • 地政学を英国で学ぶ : ロシアの大勝利?

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は曇りがちで、時々にわか雨と太陽の光が交互に訪れるというイギリスらしい天候でした。 さて、論文で忙しいはずなのですが、またまたグルジア紛争ネタをひとつ。 今回の紛争が勃発してから早くも十日ほど経過したわけですが、新たに色々な動きや識者の意見が出てまいりました。それを以下に簡単にまとめておきます。 1、ロシアの大勝利 これは特に軍事/戦略系の意見なんですが、今回のロシアのグルジア侵攻は、ロシアにとって素晴らしい成功だったという見方が大半を占めております。 その大きな原因の一つはロシアが「統合作戦」を完璧と言えるほどしっかりこなしていたからですね。 まずグルジアが南オセチアやアブハジアに侵攻してくると、それに対してパウエルドクトリン並みの「大量投入で一気に制圧」を行います。その数、なんと兵士が一万人前後、戦車が150台

  • 地政学を英国で学ぶ : グルジア紛争とロシアの立場

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は雲が多いにもかかわらず日中は日が差しまして、とりあえず半袖でも外を出歩ける程度まで気温が上がりました。 グルジア紛争についてですが、そういえばネオコン派の中でも最も洗練された議論をすることで有名なロバート・ケーガンが、ウィークリー・スタンダードのカバー記事で、またまた読ませる論文を書いてました。 History's Back Ambitious autocracies, hesitant democracies by Robert Kagan 題名からして完全にフクヤマへのいやがらせですが(苦笑)、その他にも名前には出してませんがリアリストであるザカリヤへの当てつけとも言えることを書いていたり、ニーバーやモーゲンソーの引用を使っていたりと、なかなか読み応えのある説得力のある議論を展開しております。これも必読文献に

    udy
    udy 2008/08/18
    "外交の三要素といえば「恐怖」「名誉」「利益」ですが、西側の報道を見ている限り、ロシアの「名誉」と「利益」という要素ばかりを注目するように促していて、一番大事な「恐怖」という要素を無視している"
  • 地政学を英国で学ぶ : グルジア紛争

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は曇り時々晴れ、気温は日中半袖でもよいくらいの過ごしやすい一日でした。 時間がないのですが、グルジア紛争の根的な話を一つ。 あたりまえですが、今回の紛争は地政学的に見れば、その基中の基である ★ランドパワー vs シーパワー という構造になってます。当たり前ですな(笑 これを批判覚悟で「オッカムの剃刀」的に大胆に分類すると、 ●ランドパワー勢力: ロシア、アブハジア、南オセチア、「古いヨーロッパ」、(ガスプロム)、 ●シーパワー勢力: グルジア、米、英、「新しいヨーロッパ」、イスラエル(BP) という構成になりますね。ランドパワー側にドイツが引き込まれそうになっているのもミソ(パンイーデンの復活?!)。 これを仲介するのがリムランドにあるフランスというのも奇妙な縁というか。 この二つの勢力の対立点として重要な