■「中国民衆の怒りは臨界点に」のウソ、抗議戦術は知らないが行動力のある人々が起こす事件■ Tiananmen square flag lowering / INABA Tomoaki 天安門車両突入事件、山西省共産党委員会庁舎爆破事件と、中国で立て続けに事件が起きたことに注目が集まっている。「中国民衆の不満は臨界点を突破した」と見る向きもあるようだが、こうした事件は毎年のように起きているのが現状だ。 BBC中国語サイトが「2008年以降の主要な公共空間を狙った事件」というリストを発表しているのでまずはこちらをごらんいただきたい。犯人とその動機は著者が補足した。 ―――――――――――――――――――――――― ・2008年昆明市路線バス、カフェ爆破事件 犯人は李彦(男、30歳)。中学校1年で中退後、建設現場で働く。強盗事件での収監歴あり。7月、路線バス2台に爆弾をしかけ2人が死亡。12月に