クリエイターのエージェント会社・コルク代表。編集に携わるマンガ作品に『オチビサン』『鼻下長紳士回顧録』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『テンプリズム』(曽田正人)、『インベスターZ』(三田紀房)がある。 読者は、作家にパワーを与える。 『働きマン』という作品は、サラリーマンが読む『モーニング』でなければ生まれなかったし、 『シュガシュガルーン』という作品は、小学生女子が読む『なかよし』でなければ生まれなかった。 雑誌の読者が、安野モヨコにパワーを与えていた。 雑誌には、不思議な磁場がある。 その磁場は、作家、編集者だけでなく、それを読んでいる読者も、一緒になって作り上げている。 読者は、自分が作家や編集者にパワーを渡している意識はないかもしれないが、確実に渡している。そして、雑誌は、その仲介をしている。 僕が小中学生の時になってしまうけれども、「ジャンプ放送局」や「はみだしぴあ」