―少年は理不尽な世界から目を背けた― 主人公凍夜要は捨て子である。なぜなら彼は悪魔と人間のハーフだからだ。父親を悪魔祓いに殺され、母親は非常にも彼を孤児院に捨てたのだ。成長した要は学生を演じる傍ら社会の害になる悪魔を殺す仕事、悪魔祓いを生業としている。その理由は彼の妹、空にあった。空は悪魔に作られた薬を飲み覚めない眠りに落ちてしまったのだ。その解毒剤を求めるため、そしてそれを作った隻眼の悪魔に復讐するべく要は悪魔祓いとなったのだ。 ある日はぐれ悪魔が人間を襲っているという報告を受けて要は現場に急行、無事に悪魔を退治したが襲われていた同じ学校の少女、鈴谷時雨に一目惚れされる。 悪魔を孕んだ少年と平凡な少女の日常が始まる― HJ文庫大賞第10回2次選考落選作品 初めて1次通った作品です、…続きを読む