【動画】「火星旅行」から帰還へロシアの模擬火星旅行実験「火星500」の施設=モスクワ、日吉健吾撮影遠隔カメラを使い、施設内の様子を24時間態勢で見守っている=モスクワ、日吉健吾撮影 火星への長旅を模して、「宇宙飛行士」の男性6人が520日間も閉鎖空間で生活する実験「火星500」が、日本時間の4日夜終了する。長期滞在による精神的、肉体的影響を調べ、将来の本物の火星探査に生かすのが目的で、昨年6月からモスクワの実験施設で続けられていた。 「同じ科学実験の繰り返しで、もう関心が薄れてしまったよ」。メンバーの1人が先月26日のブログでこう弱音を漏らした。 火星500ではロシア、フランス、イタリア、中国からの医者や技術者6人が約550立方メートルの宇宙船を模した空間で暮らす。食糧は宇宙食だけで、9月中旬までは外部と直接通話もできなかった。空気は内部で循環させているが、例えば、トイレは「地球」の